2022年8月5日

ポッドキャストのリスナーを100人獲得する方法

新しいポッドキャストのリスナーを獲得するのは、なかなか大変です。ここでは、ポッドキャストで好調なスタートを切るためのヒントをご紹介します。

たった100人にポッドキャストを再生してもらうのは、それほど難しことではないように思えますが、多くのクリエイターはリスナーを獲得することの大変さを実感しています。番組のスタートダッシュを成功させるには、巧みな戦略が求められます。

再生回数100回を達成することが特別なステップであるのはなぜでしょうか。再生回数は、あなたのコンテンツが共感を集め、人気を得ていることを表す指標となるからです。また、新人クリエイターにとって現実的なマイルストーンが、再生回数100回の達成です。 では、そのスタート地点を探ってみましょう。

「Your First Million」ホスト、Arlan Hamilton

Your First Million」のホストで、起業家や執筆者としても活躍するArlan Hamilton。番組を順調にスタートさせることができた秘訣や、成功を目指すクリエイターが、既存のオーディエンスがいない状態から再生回数100回を突破する方法について話を聞きました。  

リスナーをあなたのポッドキャストに惹きつけるために必要なのは、ソーシャルメディアのたくさんのフォロワー数でも、強いブランド力でもありません。重要なのは、オーディエンスについてよく理解すること、細部へのこだわりと一貫性を保つこと、そしてなにより辛抱強くあることです。

記事の続きを読んで、リスナー100人獲得のマイルストーンを達成し、そこからさらにポッドキャストを成長させるためのヒントをつかみましょう。

「手段」の前に「人」に注目する

ポッドキャストを始めるときには、対象としたいオーディエンスがなのかを意識したうえで、番組にその注目を集める手段を考えます。まずは一歩下がって、オーディエンスの立場になって考えてみましょう。

「人生の半分をオンラインネットワークの構築に費やしてきましたが、新しいことを始めるときは、オーディエンスが誰で、自分のプロジェクトが彼らにもたらす価値は何かを毎回考えるようにしています。」とArlanは言います。

彼女が制作する「Your First Million」のオーディエンスは、億万長者になるために何が必要なのかについて、率直で包み隠しのない話を聴きたいと思っている人たち。Arlanはその中でも特に、有色人種、女性、LGBTQ+コミュニティに属する人たちの成功にフォーカスしています。

「スポーツファン」のような幅広いリスナー層ではなく、もっとニッチなオーディエンスをターゲットにして、その人たちを意識した番組を作りましょう。たとえば、スポーツ関連の番組なら、「千葉県のバスケットボールファン」のように、より絞ったターゲットを設定することができます。一つのテーマに精通している必要はありません。オーディエンスの本質をよく理解し、彼らと一緒になってその世界にどっぷりと漬かることを目標にしましょう。

ターゲットオーディエンスが決まったら、その人たちが最も熱く語り合うトピックや、知りたがっている情報が何かを考えましょう。クリエイターがオーディエンスについての理解度を高めれば高めるほど、オーディエンス側も番組に注目するようになります。


リスナーの役に立つ番組作り

近道をして再生回数100回を達成しようとしても、成果は生まれません。リスナーを獲得するには、リスナーにとって本当に役に立つ番組を制作することが必要です。ほかでは得られない情報を提供できるように努力しましょう。

Arlanによれば、「リスナーを惹きつけるために最も重要な戦略は、たくさんの人が時間を割いてまで聴きたいと思えるポッドキャストを制作することです」

「何だ、そんな単純なことか」と思われるかもしれませんが、これは本当です。人は、暮らしに価値をもたらすものには耳を傾けます。そしてなにより、そのようなコンテンツを提供する番組には、リスナーが定着します。

Arlanは、「役に立つ」「興味深い」「楽しい」という3つのタイプのどれかに当てはまるポッドキャスト、さらにはこの3つの要素を組み合わせたポッドキャストを制作することが大切だと話します。いくつかの例を考えてみましょう。

  • リスナーのキャリアアップや生活の向上に関するアドバイスを配信すれば、「役に立つ」ポッドキャストを制作できます。
  • リスナーが聴いたことのないストーリーや情報を伝えるのが、「興味深い」ポッドキャストです。
  • リスナーが思わず大笑いしたり、ハラハラドキドキ聴き入ったりしてしまうほど「楽しい」番組を目指すこともできます。

Arlanが指摘するように、あなたのバリュープロポジションが、新しいポッドキャストリスナーを惹きつけるカギとなるのです。


ソーシャルメディアでポッドキャストを広める

ソーシャルメディアを使って、同じ興味を持つ人とつながり、オーディエンスとして取り込むことができます。ソーシャルメディアのプラットフォームでは、自分のフォロワー数に関係なく、すばやくコンテンツを広めることができます。

「誰でも、最初は無名のクリエイターとしてスタートします」とArlan。「興味のあるプラットフォームをいくつか選んで、自分のポッドキャストのトピックについて少しずつ投稿してみましょう。」

複雑に考えすぎず、まずは自分のトピックに関連するニュースについてコメントを投稿してみるのも、立派な戦略です。Arlanによれば、気楽な気持ちで挑戦することが大切とのこと。「言ってみれば、土台作りのようなものです。まずは発信者としてのあなたに親しんでもらいましょう。」

ポッドキャストを公開したら、エピソードのお気に入りの部分を30~60秒のクリップにして、予告編をシェアしましょう。成功しているポッドキャスターの多くは、あえてエピソードの一部分だけを投稿することでリスナーの興味をかき立てる工夫をしています (ただし、エピソード全体を再生してもらえるよう、忘れずにリンクを記載しましょう)。


ゲストのフォロワーから新規リスナーを取り込む

安定したフォロワーを持つゲストをポッドキャストに招待すると、番組に箔が付くだけでなく、そのゲストのフォロワーを新しいリスナーとしてあなたのポッドキャストに引き込むことができるかもしれません。

大スターの知り合いがいる場合は別として、必ずしも大物有名人を招待する必要はないのです。個人的なつながりや仕事の人脈をたどって、自分のリスナーが興味を持ちそうな人物を何人か探してみましょう。候補が決まったら、あなたのポッドキャストやリーチしたいオーディエンス層、その人をゲストに起用したい理由、その人自身が得られるメリットについて、簡潔で心のこもったメッセージを伝えます。

一例をご紹介します。

「Jenさん、お久しぶりです。マーケティング代理店でご一緒して以来、ご無沙汰しています。今でもJenさんのソーシャルメディアをフォローしているのですが、直近のブログ記事には本当に感銘を受けました。私事ですが、数週間後にポッドキャストの番組を始める予定です。マーケティング業界の若手に向けてキャリアアドバイスをする番組なのですが、もしそこでJenさんに率直なご意見を語っていただけたら、とてもリスナーのためになるのではないかと思っています。もしご出演くださるようでしたら、Jenさんのニュースレターのリンクを概要欄で紹介させていただきたいと思っています。いかがでしょうか?」

またArlanは、同じ分野のポッドキャスターとつながって、交代でゲスト出演し合うこともすすめています。「交代でインタビューを企画しないか話を持ち掛けてみてください。お互いが相手のポッドキャストに出演することで、それぞれが新規の安定したリスナーを獲得できるかもしれません。」

ゲストを呼ぶことは、初期段階ではとても効果的ですが、長期的に番組の運命を決める要素にはなりません。

そのことについて、Arlanはこう話します。「確かに、人気のゲストを呼び込むと番組に勢いがつきますが、有名なゲストを招待しなければポッドキャストを成功させることはできない、というわけではありません。わたしの番組も、最初の20件ほどのインタビューでは、知名度がそこまで高くないゲストを招待していました。初めて大物ゲストが登場したのは、ポッドキャストを始めて6ヶ月後のことでした。そのエピソードの再生回数は多かったものの、最も再生されたエピソードは別の回でした。」


思わず再生したくなるようなエピソードの説明を書く

新規リスナーになりそうな人がポッドキャストのトップページを開いた場合、その人はおそらくエピソードの説明を読んで、あなたの番組を再生するか、ほかの番組をチェックするかを決めるでしょう。

ポッドキャストエピソードの説明は、リスナーにそのエピソードの概略を伝える紹介文ですが、文章は2~3文で簡潔にまとめる必要があります。リスナーがたった数秒間読んだだけで、番組を再生してみたいと思えるような説明にすることが重要です。そこで、エピソードの魅力を最大限伝える説明文を書くためのヒントをご紹介します。

  • 話題のワードを入れて注目を集める。ゲストの名前やブランド名、団体名、ポップカルチャーの流行語などを入れてみましょう。
  • 簡潔にする。Spotifyのライターは、エピソードの説明を3文以内に収めることを推奨しています。
  • ネタバレ厳禁!説明の目標は、ユーザーに再生ボタンを押してもらうことです。ストーリーの結末や重要な情報を漏らさないでください。

「Your First Million」に掲載されている例を見てみましょう。Arlanはスタートアップ業界での実績を紹介したのち、「I know if you'll be successful through this one main tell (1つの質問で、あなたが成功するかどうか見極められます)」と書いて好奇心をかき立てています。

最初のエピソードをシェアしてもらうよう10人に呼びかける。

既存のオーディエンスがいない状態でポッドキャストを始めるときは、エピソードを再生してシェアしてもらうよう親しい人にお願いしましょう。シンプルですが、これには効果があります。

「ポッドキャストは友達や家族とシェアするのにぴったりです」とArlan。「たとえば10人の友達や家族に『最初のエピソードを聴いて』と呼びかけるだけでも、ある程度の効果が生まれます」

リスナーがいると、口コミが広がるだけでなく、あなたの番組を応援してもらえる機会も広がります。リスナーを介してほかのポッドキャスターとつながりを作ったり、リスナーからもらったフィードバックを今後のエピソードの改善に役立てたりできるでしょう。


完ぺきでなくても、公開することが大切。

質の高いポッドキャストを作るのには時間がかかります。最初の数回のエピソードは、自分が期待する仕上がりにならないことがほとんどです。番組がすぐにチャート入りしなくてもがっかりしないでください。何より大事なのは、ポッドキャストを始めることです。

「ポッドキャストにお金をかけたり、番組を完ぺきなものに仕上げる必要はありませんが、大切なのは心を込めて作ることです」とArlanは話します。「始めたばかりの頃は、がんばった分だけが返ってきます。何もしていないのにいきなりブレイクする、ということはありません。ですが、一貫してコンテンツを配信し、その過程を楽しんでいれば、リスナーが増えていくはずです」

どのポッドキャストも、リスナー0人のところから始まっています。それでも、綿密な計画と少しの辛抱があれば、再生回数100回を達成して成長を続けることができるはずです。


トライしてみたくなりましたか?

ポッドキャストを制作

さらに詳しく リスナーを増やす